アートギャラリー訪問記#001

MIZUMA ART GALLERY

ミヅマアートギャラリー

Art Week Tokyo 2025のバスルート、Aコースで訪問してきました。(2025.11.8)

❑交通アクセス

「飯田橋駅」JR中央・総武線 西口/東京メトロ東西‧有楽町‧南北線 B3出口より徒歩約8分
 住所:東京都新宿区市谷田町 3-13 神楽ビル2F
「市ヶ谷駅」有楽町線・南北線 5番出口より徒歩約5分

ギャラリーは大通りに面し、アクセスのしやすさも魅力です。
市ヶ谷駅からほど近く、大通りに面した開放的な2階ギャラリー。

視認性も高いため、初めて訪れる人でも迷わず足を運べるロケーション。
都心の動きの中で、作品と静かに向き合えるギャラリーです。

❑空間紹介~天井の高さと広い余白

天井の高さと広い余白が、絵画と立体の対話を静かに浮かび上がらせるギャラリーです。
大きな作品も、そのスケール感を見事に表現できるゆとりある空間で、作品の存在感をまっすぐ受け止めます。
視点を移すたびに色や質感が鮮やかに立ち上がり、絵画とオブジェがほどよい距離で響き合う、澄んだ展示室になっています。

 

❑展示作品紹介~O JUN「花がみえたり、TVがみえたり、コップがみえたりしました」

  • 本展タイトルは「花がみえたり、TVがみえたり、コップがみえたりしました」。
  • O JUNさんは2019年の個展「途中の造物」以降、コロナ禍も含めて40以上の個展・グループ展に参加しており、精力的に新作を発表しています。
  • 今回展示される大作《暗黒ドライブ》では、車をモチーフに“原寸大”で三枚の横長キャンバスに油彩で描き、そのスケールに挑んだ作品とのこと。制作場所まで定期券を使って通ったという制作プロセスも紹介されています。
    高さのある壁一面を使ったスケールの大きな作品に圧倒されました。
  • また、《山の人生》(2010年〜)や《水金地火木》シリーズなど、長年にわたるテーマにも取り組んでおり、本展では「これまでと現在地を行き来する」ような作品群を展開。
  • 展覧会タイトルの元になったのは、1998年発表の紙作品・ドローイングブック《花・TV・コップ》に付随する小説の一節から。記憶や風景、少しずれた地点からの視点をテーマにしています。

広くて高さのある壁に、小さな作品、モチーフの本、立体的な作品を、余白と光と陰で、敢えてアンバランスに配置してリズム感を感じる構成。

正面の大きな作品と、絵画を並べた壁とが一体になって、それぞれの作品が印象的に迫ってきます。

上の作品の真下でなく、左にずらした位置に本があり、左の立体的な作品の位置もずらしてあって、この不思議な位置関係がかえって、この壁の余白も含めて、3つで一つの作品のようにも見えてきます。
こういう配置で、散漫に感じさせない絶妙なバランスはプロフェッショナルなアートギャラリーならではです。

❑小部屋もありました

こちらは、壁だけでなく、両面から作品が見えるパネルが台の上に置かれており、シンプルな空間に変化を感じる展示構成ですが、実は、パネルに入れられた作品は、表と裏(どちらが表とかはありませんが)が山になっていてつながっており、表に回ってみると、こういう展示方法が「なるほど」とうなずけることがわかります。

こちらの壁は、複数の作品を一見、ばらばらで不均等に並べてあるように見えますが、こうしてみると、揃っているラインは揃っていて、絶妙な配置になっていることに気が付きます。
遠くからも、近くからも、作品に深く向き合うことができました。
壁を照らす照明の影と余白も美しい…

来場者と一緒に撮影をする「不記念写真」と称するパフォーマンス用の小道具だそうです。
中央のバケツのような物体、これは頭にかぶるらしいです。
この時間は作家さんはご不在で、見れなくて残念でした。

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