【はじめに】
「インテリアアート」は「装飾系」のアートのひとつですが、「本格的アート」という場合の「本格的」という形容詞はなものではありません。
「インテリアアート」や「装飾アート」にも「本格的」と呼べるアートはあるし、そもそも、アートに「本格的」などという形容詞を用いること自体がおかしなことかと思います。
また、日本人が「アート」というワードを使う場合には、かなり和製英語的な文化が広まってしまっていて、なんでも「アート」というワードをくっつけてひとくくりにしがち、ということもあり、「本格的アート」みたいな区別が必要になっている、という側面もあります。
ただ、この点を詳しく論じていると、テーマとそれてどんどん難しくなっていきますので、「本格的」というワードに引っかかる方は多いことは承知の上で、ここから先は、敢えて、このワードを使った比較ですすめさせて頂きます。
(アートについて「本格的」という形容詞を使うことへの違和感、是非については、こちらの記事をご覧ください。)
【インテリアアートと本格的なアートの違い】
インテリアアートと本格的なアートの違いは、主に目的、制作プロセス、そして価値の観点で分類されます。
それぞれの特徴を以下にまとめました。
1. 目的
インテリアアート
- 主に空間を装飾するためのもの。
- 美しいデザインや色彩で、室内の雰囲気を高めるのが目的。
- インテリア全体との調和が重視され、特定のテーマやスタイルに合わせて選ばれる。
本格的なアート
- 創作者が自己表現やメッセージの伝達を目的として制作。
- 社会的、歴史的、個人的な意味合いを持つことが多い。
- 単なる装飾品ではなく、鑑賞者に感動や考察を促すことが意図されている。
2. 制作プロセスと技術
インテリアアート
- 商業的な目的で大量生産されることが多い。
- 印刷されたポスター、リプロダクション(複製品)、または既存のデザインを基に制作される作品も含まれる。
- 手作りの場合もあるが、独創性よりも空間への適応性が重視される。
本格的なアート
- 一点ものが多く、作家の技術や独創性が重要視される。
- 制作には時間がかかり、素材や技法も多様(絵画、彫刻、写真、インスタレーションなど)。
- 制作プロセスにおいて作家の個人的なビジョンや情熱が強く反映される。
3. 価値と市場
インテリアアート
- 比較的手頃な価格帯が多く、一般消費者向けの市場で流通。
- 装飾性や汎用性が高い分、投資対象としての価値は低い場合が多い。
本格的なアート
- アート市場での評価や作家の名声に応じて価格が大きく変動する。
- コレクターや美術館が購入することも多く、投資対象となる場合がある。
- 作品の独自性や歴史的背景に基づいて高い価値がつくことがある。
簡単に言うと
- インテリアアートは「空間を飾るためのアート」。
- 本格的なアートは「メッセージや価値を伝えるアート」。
目的や用途に応じて選ぶことがポイントです。
ということで、本格アートは高いし、なかなか気軽にインテリアとして手が出ない、そんな感じで今までアート作品の購入は躊躇していた、という方も多いのではないでしょうか。
そこでご紹介するのが、「本格的なアート作品」でありながら、インテリアとして気軽に玄関や自分の部屋などの狭いスペースに飾れるアート作品をご紹介します。
それがこちらの「Pop Art Deco」シリーズの作品です。
一見すると、お洒落なインテリアアートっぽく見えるかもしれませんが、まさしく「本格アート」の下記の要素が詰まったオリジナルのアート作品です。
「本格的なアート」を手ごろな値段でインテリアとして飾れます。
作家の技術や独創性が詰まった作品です。
制作には時間がかかり、独自の素材や技法で制作されています。
「PopArtDeco」公式サイトにある作家のラベル探しの人生の旅をつづったエッセイも是非お読みください。