インテリアアートからアンビエントアートへ

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アンビエントアートは既にあった!

こちらの記事では、インテリアアートという分野が玉石混合で、低級なアート的なイメージが蔓延している現況に対して、新たな呼称の提言として、例えば「アンビエントアート」というワードを考えてみましたが、調べてみると、既に音楽の世界で「アンビエントミュージック」という分野を開拓したブライアンイーノの「アンビエントアート」というものが存在しました。さすがですね、ブライアン・イーノ!

でも、インテリアアートにおける「本格的なアート」を装飾雑貨的なコモデティ製品のイメージから分離するために「アンビエントアート」という新たな呼称にしていくのもありだと思いませんか?

以下に「アンビエントアート」という言葉についてまとめておきます。


「アンビエントアート(Ambient Art)」という言葉は、正式な美術史やアート理論の中で確立された公式なカテゴリーや流派として定義されているわけではありません。
しかし、「アンビエント」という言葉自体は、美術やデザイン、音楽、建築などの文脈で空間や雰囲気を指す概念として広く使われています

アンビエントの背景

  • 語源:「Ambient」はラテン語の「ambiens」(周囲を取り巻く)に由来します。
  • 関連分野
    • 音楽:ブライアン・イーノが1970年代に「アンビエントミュージック」を提唱し、空間を意識した音楽として確立しました。
    • 建築・デザイン:空間や環境全体を考慮したデザイン(例:環境デザイン、ライトアート)。

アンビエント1:ミュージック・フォー・エアポーツ ブライアン・イーノ(CDジャケット)

アンビエントアートの意味と位置づけ

「アンビエントアート」という言葉は、空間全体やその雰囲気を意識したアートを指す造語として、現代のアートやデザイン分野で非公式に用いられることがあります。

例としての解釈

  • 空間全体を体験させるアート:ジェームズ・タレルの光と空間を使った作品や、草間彌生の「無限の鏡の間」のように、鑑賞者がその空間に没入できる作品。
  • 観る人と空間の調和:作品がただ「飾られる」だけではなく、環境そのものを変容させるもの。
  • 日常的な環境でのアート:親しみやすさと高品質を両立させ、生活空間を豊かにする芸術。

公式な流派ではない理由

  1. 美術史における定義不足
    • 美術史の中では「アンビエントアート」という言葉自体はまだ公式な分類に含まれていない。
    • ただし、「インスタレーションアート」や「環境アート」との関連性が指摘されることが多い。
  2. 多義的な使い方
    • 「アンビエント」という言葉が抽象的で広範囲に使われるため、具体的な流派として体系化されていない。

今後の展望

「アンビエントアート」という言葉が、独自の概念や美学を構築すれば、アートシーンでの公式な用語として認知される可能性があります。
特に近年のインスタレーションアートや空間芸術における「体験」重視の傾向は、この言葉と親和性が高いです。

 

 


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