先日、藝祭(東京藝術大学の学園祭)に足を運んだときのこと。
会場のあちこちに「ギャラリーストーカーに注意!」という貼り紙が貼られていました。
……そんな言葉があるの?
正直、初めて見た私には、何のことやらよくわかりませんでしたが…
もしや、アートブログを運営して作家さんに「掲載させてください」とお願いしている自分のようなものを、ギャラリーストーカーと言っているのかも?と心配になり、調べてみました(笑)
この体験をきっかけに、ギャラリーでのマナーについて改めて考えることになりました。
ギャラリーに行くときの基本マナー
ギャラリーは美術館よりも自由度が高い場所ですが、だからこそ基本的なマナーが大切です。
- 長居しすぎない
→ 他の来場者や作家さんの負担にならないよう、鑑賞は適度な時間で。 - 撮影は必ず確認する
→ 無断撮影やSNS投稿はトラブルのもと。まずは会場や作家に確認を。 - 声のボリュームや態度に注意する
→ 大声で話す、携帯を鳴らすなどは展示の雰囲気を壊します。
当たり前のことのようですが、意外と見落とされがち。特に初めてギャラリーに行く人は意識しておくと安心です。
無料ギャラリーだからこそ気をつけたいこと
藝祭や学生展、地域の小さなスペースなど、無料で入れるギャラリーは初心者にとって絶好の入り口です。
ただし無料だからこそ、注意すべきポイントもあります。
- 作家が在廊していることが多い
→ 気軽に話しかけやすい一方で、距離感を間違えると負担に。 - 「買わないのに何度も来る」問題
→ 買わなくても悪いわけではありませんが、応援の仕方は工夫したい。 - できる応援の形
- ポストカードや小品を買う
- SNSで感想をシェアする
- 一言「素敵でした」と伝えるだけでも十分
無料ギャラリーは“誰でもウェルカム”の空間ですが、マナー次第で「応援する来場者」にも「ちょっと迷惑な人」にもなり得ます。
藝祭で見た「ギャラリーストーカー注意」貼り紙
では、藝祭の貼り紙にあった「ギャラリーストーカー」とは何なのでしょうか。
ギャラリーストーカーとは?
- 卒展や藝祭などで、作家や学生にしつこく付きまとう人のこと。
- 作品を買わずに居座る、個人情報をしつこく聞く、無断撮影、説教や長話などが典型的。
なぜ問題になるのか
こうした行為は展示の雰囲気を壊し、出展者にとっては負担や不安につながります。
だから藝祭のような場では「注意!」の貼り紙が必要になるのです。
背景を知っておくと安心
知らずにギャラリーを訪れると、スタッフや作家さんの態度が少し冷たく感じられることがあるかもしれません。
でもそれは来場者を拒んでいるわけではなく、過去の迷惑行為に対応するための自衛なのです。
私の体験談:ネットで紹介する立場から
私自身はアートブログを運営していて、作家さんに掲載をお願いすることがあります。
- 勝手な解釈記事は書かない
- 掲載は必ず許可をいただいてから
- 自分が感じたことは「私はこう思った」と一人称で書く
- 顔出し写真はご本人のご意向次第(顔出しを気にしない人と、まだ出したくない人に分かれるので)
そうやって距離感を保ちながら紹介しています。
とはいえ、若い作家さんから見れば「暇でいいよな」と思われているかもしれません(笑)。
「ギャラリーストーカー」ではと警戒されないまでも…… 「ちょいウザじいさん」 くらいには思われているかも…
結び:次回は作品紹介へ
藝祭の展示は本当に膨大で、とても一度では見きれないほどでした。
その中で、先日の公開講座のスタッフとして存じ上げていた方とお会いして作品を見せていただけたこと、そしてたまたま作家ご本人がおられて、面白い展示作品について直接お話しできたことがありました。
掲載をお願いしたのは、いずれも個人的に「面白い」と思ったからです。
次回の記事では、その作品をご紹介します。