TOKYO UNIVERSITY OF THE ARTS / 2026
東京藝術大学
公開講座2026
「今日の美術を楽しむ」
杉戸洋先生と15人のグループ展、その後のFROM THE TABLE
2026年8月、東京藝術大学の公開講座 「今日の美術を楽しむ」に参加しました。 4日間の講座と、その翌日に開かれた1日限りのグループ展。 その記録と、展示終了後に始まったWebプロジェクトについてまとめます。

4日間の公開講座。その翌日は「本当のグループ展」
2026年の「今日の美術を楽しむ」は、 杉戸洋先生のもと、 東京藝術大学・上野キャンパスの油画ギャラリー 「Yuga Gallery」を舞台に行われました。
作品をどこに置くか。 他の作品とどう並べるか。 大きな可動壁をどう動かし、 ギャラリー全体をどのような空間にするか。
自分の作品だけではなく、 15人の作品と空間全体を見ながら展示を考える4日間でした。
最後の1日は、本当のグループ展の1日です」
杉戸先生は、最終日についてそう話されました。
つまり5日目は単なる成果発表ではなく、 2026年8月21日だけ開かれる、 15人による一つのグループ展でした。


講師・サポートスタッフ
この公開講座をつくり、4日間の講座と、 その翌日のグループ展を支えてくださった先生、 サポートスタッフの皆さまに感謝いたします。
杉戸洋先生 ↗
東京藝術大学教授/油画第四研究室
永山健吾さん
渡邊涼太さん
「今回は実技はなかったけど展示はあった」
これが、15人で決めたグループ展の正式なタイトルです。
ちょっと、変じゃないか?って。そうですね。
講座の途中で出た言葉をきっかけに、 参加者から複数の案が出され、 最終的にこのタイトルが選ばれました。そんな楽しい体験も残しておきました。
完成した展示の前には、何度もの迷いと変更があった
最初に考えた配置と、最後の展示は同じではありませんでした。 作品を動かし、壁を動かし、別の作品との距離を考え、 また置き直す。
美術館やギャラリーでは通常、 鑑賞者が見るのは完成した展示です。 今回は、その完成形に至るまでの過程そのものを体験しました。

採用されなかったタイトルと図案から作ったポスター
展示タイトルを決める過程では、 最終的に採用されなかった別のタイトル案と図案も残りました。
展示終了後、それらを使って個人的に2種類のポスターを制作しました。 実際のグループ展で使われたポスターではありません。第1案だけは、講座期間中に万一間に合わなっからと心配して、私が即席で作っておいたものです。AIにデザインを任せた可もなく不可も無くのもの。こんなつまらないデザインは避けたかったのですが、一応、保険のためでした。
「もし、別の案が選ばれていたら」
あとの2つは、みんなで会議して、途中で出ていた、タイトル案の一つ、と、デザイン案のモチーフを使って、展示会終了後に個人的に作ってみたものです。
現実には選ばれなかったポスターの可能性を、
展示終了後に別の形で作ってみたものです。



1日で終わった展示を、Web上でもう一度動かす
展示会とは別に、 今回の時間を象徴する場所がありました。 参加者が昼食を囲んだテーブルです。
8月21日のグループ展が終わったあと、 一部の参加者で始めた自主的なWebプロジェクトを 「FROM THE TABLE」と名付けました。
参加メンバー自身の作品だけでなく、 参加者のご家族や知人などの作品も加えています。
単なる展示写真のアーカイブではなく、 作品の組み合わせを変えたり、 ヴァーチャルな展示壁や3D空間に置いたり、 実際にはなかった場所へ移したりすることで、 Web上で展示そのものを変化させています。
BEFORE / AFTER、作品のSHUFFLE、 VIRTUAL Yuga Gallery、3D展示、ANOTHER PLACE、 PHOTO GALLERYなどの詳細は、 FROM THE TABLE本体で公開しています。

2025年の「私の美術館」から、2026年のグループ展へ
2025年にも東京藝術大学の公開講座 「今日の美術を楽しむ」を受講しました。
2025年は「私の美術館」というキュレーションボックスを制作し、 実物展示とネット公開の違いについて考えました。
2026年は実際のYuga Galleryで展示をつくり、 その経験が、展示終了後のFROM THE TABLEへつながりました。
作品を壁から外した瞬間に終わらせないために
2026年8月21日のグループ展は、その日のうちに終了しました。 作品を外し、Yuga Galleryを元に戻せば、 現実の展覧会としては終わりです。
しかしWebでは、 終わった展示を記録するだけでなく、 そこから別の展示を始めることもできます。
2025年の「私の美術館」、 2026年の4日間の公開講座、 15人による1日限りのグループ展。
その先に、FROM THE TABLEがあります。
※FROM THE TABLEは、 東京藝術大学の公開講座をきっかけに出会った 一部受講者による自主的な活動です。 東京藝術大学による公式の組織・プロジェクトではありません。 また、FROM THE TABLEのサイト制作・記載内容について、 公開講座の講師・スタッフの方々は関与していません。